怪談一覧
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到着予想時刻
中古で買った軽自動車に、前の持ち主が付けていたカーナビが残されたままになっていた。
逆さの書き順
小学四年の秋、俺は転校生の隣の席になった。
熱を持つ薬指
元カレの一周忌の法要が終わり、お坊さんの読経が響いていた寺の控室で、私は一人だけ残されていました。
曲がる指の謝罪
平日の午前3時、警備会社に勤める自分は登山用品店ビルの夜勤で一人フロアに詰めていた。ふと巡回のログをつけようとタブレットを開いたら、2階の多目的トイレのセキュリティカードが解除された記録が残っていた。
鍵盤の窪み
大学の合奏サークルで、部員四人が練習後の片付けをしていた。ふと、後輩の一人が譜面台を畳む手を止めて、天井のあたりに視線をやった。
止まらない停止
大学のサークルで海辺に一泊旅行に行った時の話です。友人が波の音を録音したいというので、夜の砂浜で古いラジカセを借りて回していました。
四つ目の椅子
日曜の夜、実家の居間で家族と『なんでも鑑定団』を見ながら、就職活動の書類を机で片付けていた。
浴槽のフタ
今から8年前、大学2年の夏に1DKのアパートで一人暮らしを始めた時の話だ。
次はそっち
平日の昼過ぎ、自宅で洗濯物を畳んでいた時に知らない番号から着信があった。「もしもし、健太くん?」
八頭目の尾
猟師をしている叔父の勧めで、山間の猟犬小屋の見回りを三日間手伝うことになった。
あっちのくぼみ
小学三年生の夏休み、母の実家がある漁村に一週間泊まりに行った。
湖を見る頬
盆の十六日、祖母の家がある集落で、親戚一同が納骨の集まりに顔を出していた。
供養はまだですか
叔父が経営していたガソリンスタンドの跡地を、去年から自分が更地にして駐車場として貸していた。
畦道の数え歌
大学の帰省中、実家近くの田んぼ道を夜に歩いて近道することにした。田んぼの音の反響に興味がわき、懐中電灯の明滅と合わせて記録してみることにした。
半拍遅れの瞬き
友人から聞いた話だが、盆休みに家族三人で山道を抜けて実家へ帰省する途中だったという。
満室の膨張
大学近くの繁華街で飲み会があり、終電を逃して同期3人と歩いていた。
伸びる首の軸
祖父の遺品整理で、伯母と二人で実家の蔵に入った日のことである。
財布の中のB子
曇天の続く十月、叔母への届け物を済ませた帰り、車で山道に入り込んでしまったのです。
泳ぐ首だけ
小学5年の夏休み、地元の鍾乳洞に近所の子供たちと水着姿で遊びに来ていた。洞窟の入り口手前、湧き水の池で、見たことのない男の子が「入っていい?」と声をかけてきた。
入れ子の箱
祖父の家の土蔵を片付けに、夏休みで帰省した数日間を借りて母と二人で通っていた。三日目の午前中、蒔絵の施された古い文箱の下から、桐の小箱が出てきた。